アスペルガーの人が生きづらさを感じる原因について書かれた本【書籍紹介】

アスペルガーの症状や特徴がよくわかる本 書籍

「大人の発達障害」「アスペルガー症候群」名前だけは社会に浸透してはいるものの、それじゃあ「アスペルガーの人たちは社会の中でどのような障害や苦しみに直面しているのか分かりますか?」と尋ねれば、的確に答えることができる人は少ないだろう。

多くの普通の人たちは、アルペルガーの人に対して「空気の読めない人」「不器用な人」「仕事ができない人」程度の認識しか持たず、当人がどのように考え、何を思っているかは想像することができない。

しかし、それはしょうがないことでもある。

なにせ、アスペルガーの当事者であっても、自分の状態を理解することが難しいのだ

大人になるまで自分がおかしいなんて思いもしなかったという人が多いのも、アスペルガーの特性や症状というのは複雑で、誰かが指摘しなければ普通の中に紛れてしまうぐらい、把握が難しいものなのである。

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書籍『アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか?』

さて、こんかいは1冊の本を紹介したいと思う。

「アルペルガーのことを理解したい」「自分がアスペルガーなのかわからない」という悩みを抱えている人は世の中にたくさんいるはずだ。

私も同様の悩みを抱えて、色々な本を読んでみた中で「これは分かりやすい!」と思った本がある。

それが『アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか? 大人の発達障害を考える』(著者:米田衆介)である。

大人の発達障害やアスペルガーについて解説する本は数多く出回っているが、私がこの本を特におすすめしたい理由は、アルペルガーの特性や原因を解説しながらも、当事者の感情をとても大事に汲み取っていると感じたからだ。

書いているのは精神科の先生なのだから、知識豊富なのはもちろんのこと、数多くの臨床経験から考察された考えは、自分に当てはめて考えても「確かにその通りだ」と納得ができるものばかりだった。

複雑な特性が分かりやすく解説されている

一言にアルペルガーと言っても、特性や抱えている悩みには個人差があり、アスペルガーという1つのカテゴリに収められるものではない。

本書では、会社での仕事で起きる問題など、当事者が実際に直面した実例を踏まえ、それがどういった特性、原因から起こるものなのかを分かりやすく説明されている。

私であれば、「シングルフォーカス特性」「シングルレイヤー思考特性」など、一つのもの、ことにフォーカスするせいで、他のものが見えず失敗したり、偏った思考になってしまう特性の項目を読んで「あ〜、これね、わかるよ、辛いよね」身につまされる気持ちで読み進めていた。

アルペルガー当事者の人がこの本を読めば、途中途中で共感したり、ドキリとしたり、胸中穏やかではいられないかもしれない。

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アスペルガーの人とふつうの人の違い

アルペルガーの人が生きづらいと感じるのは、ふつうの人と認識が根本的に違うからである。

同じ人間だから努力すればなんとかなる? 人はみな同じ心をもつ?

その人類皆一緒的な考えが大きな間違いなのだ。

良い悪いの話ではなく、違うものは違うということだ。

普通の人は「アルペルガーの人って何を考えているかわからない!」と憤る。

しかしアスペルガーの人も「普通の人って何を考えているかわらかない!」と憤っているのだ。

どちらも同じようなことを感じている。相手のことが分からないのはお互い様なのだ。

特性も考え方も違う、けれど仕事や人間関係は普通の人と同じようにしなければならない。

それじゃあ生きづらいのも当然である。

何が違うのかを知り、先を考える

もしも、アルペルガーによる障害があるけど、自分がどんな人間なのかわからないと悩んでいる人は、この本を読むことは、多少なりとも自分を知る手がかりになるだろう。

その上で、これからどうするのか、どうしたいのかを考えるのだ。

生きづらさを感じているけれど、どうして生きづらいのか原因がわからない人にとって、アスペルガーとはなんなのかを知ることは、人生の方向を決めるために不可欠である。

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