歳をとっても年齢に負けず新しい仕事に挑戦する姿勢を教えてくれる映画

クラシックは不滅だ 考えかた

子供の頃はなんでもできると思っていたのが、歳を取るにつれて現実を知り、いつの間にか自分の中で「ここまで」という線引きをしてしまっていないだろうか?

そんな人に見てほしいのが、今回紹介する映画「マイ・インターン」である。

まずあらすじをかいつまんで説明しよう。

主人公「ベン」は定年退職した後に妻を失った70歳の老人。
息子夫婦や孫との交流もあるから孤独ではない。
お金にも困ってない。
なに不自由のない隠居生活を送りながらも、心に穴が空いたような虚しさを感じていた。

ベンは思う「このままでいいのだろうか?」

そんな矢先に、ベンはスーパーへ行った帰りに「高齢者のインターン募集」の貼り紙を見つけたのだった…

というのが始まりである。

ちなみにキャッチコピーがこちら↓

全てを手にいれたはずの彼女に訪れた試練。

そこにやってきたのは、70歳の新人(インターン)だった——。

「若手女社長」と「高齢者インターン」というどう考えてもミスマッチな二人が描く物語である。

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「70歳とは思えないチャレンジ精神」に驚き

まずこの求人を出したのは、アパレルのネット通販をしているベンチャー企業である。
そしてベンは40年間「電話帳」の会社に勤めていた昔気質の男だ。

普通ならこんな募集を見たところで、未知の業界に見向きもしないか、気後れしてしまうところだが、彼のチャレンジ精神はそんなことでは折れない。

応募方法が「履歴書の代わりに自己紹介ビデオをYoutubeにアップしろ」という若者でも挫けそうな内容でもなんのその。

9歳の孫に”USB接続”の意味を質問しながら、熱意あふれる自己紹介ビデオを作り上げる。
(ちなみに、ベンの携帯はガラケーなので動画はビデオカメラで撮影していた)

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謙虚さと自信を併せ持つ

選考に通ったベンは面接に出向くことになる。
当然だが社員はみんなベンよりも若い。

自分より若い人間に上から話をされれば腹立たしく思う人もいるだろう、それも孫とお祖父ちゃんぐらいの歳の差があればなおさらだ。
しかし、面接担当者の不躾な質問にも、ベンは温和な態度で答える。

入社が決まった後は、ジュールズ(女社長)の直属となるが、このインターン採用がジュールズにとっては予期せぬことだったため、ベンに対しては「どうせ老人は使えない」という認識で関わりたくないから突き放すような態度をとる。

そのせいで仕事を振られることのないベンは”放置される新人”状態にされてしまう。

私も入社してから新人教育を担当する人がいないためしばらく放置された経験があるのだが、あんなの不安にならない訳がない。

何もしらない新人に「仕事は自分で探せ」と言ったあとに「余計なことをするな!」と怒るとか意味がわからん……

と、話は逸れたが、しかしベンはそんな状況でも腐りもせず、自分にできることをやりながら、耐え忍ぶのである。

古い人間だからこそ持つ深みが渋い

70歳のベンには最近のことはわからない、Macを起動する方法もわからない。
しかし、彼の行動には一貫した信念と経験による深みがある。

社内で困っている人がいれば自然に助けに入る。
誰も手をつけないデスクの掃除を始業前に率先して行う。
場の雰囲気を敏感に察知して正しい行いをする。

劇中でベンの好きな名言は「正しい行いは 迷わずやれ」という場面があるのだが、まさにその通りである。

そんな人間は当然ながら好かれる。
いつの間にか社内に馴染んで周りから頼りにされる存在へとなっていく。

最初はベンを避けていたジュールズだが、彼のさまざまな目ざといアプローチによって、心の壁は徐々に取り除かれていった。

ここまでで彼のコミュニケーション能力の高さが伺える。

社会経験豊富な大ベテランの凄みを感じずにはいられない。

カッコイイ「大人の見本」

「クラシックは不滅だ」というのも劇中にベンの言った言葉だ。
彼の仕草や”気の利いた台詞”に男なら憧れてしまう。
古臭いのではなく、含蓄がある行動は見習いたいものである。

この映画をみると無性に革の鞄が欲しくなる。

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年齢に囚われない新しいことに挑戦する精神

歳をとると新しいことを始めるのが大変なのは事実である。
若い頃に比べたら頭も体も柔軟さを無くしているだろうから、なんでも思い通りにはいかないだろう。

しかし、近年では65歳まで働けばゴールイン、後は若い世代に任せて引退…という時代は終わろうとしている。

定年後の保証がなくなり、もっと長く働かなければ生計を立てられなくなっていくからだ。

そんな時代だからこそ必要な「挑戦することの大切さ」をこの映画は教えてくれる。

彼に見習うべきは”自分に自信を持つこと“と”謙虚さを忘れないこと“だろう。

自分に自信がもてないと「いまから新しいことを覚えるなんて無理だ…」と弱気になってしまい、新しいことに挑戦しようとする自分を引き止めてしまう。

また、過去のキャリアに囚われてしまえば「いまさら下積みのようなことができるか!」とプライドが邪魔して自分を変えることができない。

私たちは、70歳になったとき、果たして彼のような挑戦できるシニアになっているだろうか?

そうでありたいと私は強く思う。

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